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池田昭

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歯科医療を、社会インフラへ。

入れ歯臨床の積み重ねから生まれた
医療DXという挑戦。

Making dental care a part
of social infrastructure.

池田昭の原点とは

歯科医師として長年診療を続ける中で、忘れられない患者さんがいます。夫に先立たれ、満足に食事もできない状態で診療室を訪れたその女性は、治療中、「早く死にたい」と繰り返していました。
しかし、入れ歯が完成してしばらく経った頃、「生きていてよかったと思えるようになった。新しい人生を手に入れた気持ちだ」と話してくれたのです。入れ歯とは、食べる機能を回復するだけでなく、人が生きる意欲そのものを取り戻す医療だと、そのとき確信しました。

だからこそ、入れ歯治療が「割に合わない」として敬遠され、業界がインプラント偏重へと流れていく現実に強い危機感を覚えます。入れ歯を必要とする高齢者は増え続けているにもかかわらず、担い手が育たない。

さらに入れ歯はデータが残らず、災害や紛失で失われれば一からやり直しです。東日本大震災で被災者の5人に1人が入れ歯を失ったとき、これは単なる防災の問題ではなく、入れ歯医療の構造そのものの問題だと確信しました。

3DスキャンとクラウドによるDXは、そのすべてを変える手段です。入れ歯のデータを社会で守り合う仕組みをつくることで、歯科医師が誇りを持って入れ歯治療と向き合える未来、そして災害があっても誰一人として食べる力を失わない社会の実現を目指しています。

INTRODUCTION

2003年、北海道北檜山町(現せたな町)にて開業。地域医療の現場で数多くの高齢患者と向き合う中、入れ歯治療の困難さと限界に直面する。痛みや違和感を軽減する入れ歯を追求し、2005年にシリコーン入れ歯の可能性に着目。以降、入れ歯治療を専門分野と定め、年間約500症例の製作を重ねる。

2011年、札幌市に入れ歯専門の自由診療クリニックを開業。「痛くない・外れない」精密入れ歯のスペシャリストとして臨床を積み重ねてきました。

さらに東日本大震災を契機に、災害時に入れ歯を失う高齢者の問題に着目。入れ歯データの保存と再製作体制の構築を社会課題として提唱する。2021年、株式会社お守り入れ歯を設立し、歯科医療とDXを融合させた口腔医療インフラの社会実装に取り組んでいる。

入れ歯治療を「補綴技術」から「高齢社会の基盤医療」へ。
歯科医師「池田 昭」の挑戦は、超高齢社会における新しい歯科医療モデルの構築にある。

  1. 歯科医師
  2. 池田 昭
  3. (いけだ あきら)
  • 医療法人社団武蔵会
    コンフォート入れ歯クリニック 理事長
  • 株式会社お守り入れ歯 代表取締役

主な活動テーマ

  • 01|災害対策

    入れ歯銀行構想

    “噛める”を、失われない社会へ。

    入れ歯の3Dデータをクラウドで保管し、災害や紛失時に迅速な再製作を可能にする仕組みを構築。2025年には大規模災害時の無償提供ポリシーを策定し、社会的責任としてのCSR活動を強化しています。

  • 02|製品開発

    おやすみ入れ歯

    「寝るときは外す」という常識を覆す。

    就寝中の気道確保と誤嚥性肺炎予防を目的とした夜用入れ歯を開発。口腔機能を24時間の視点で捉え直す新しいアプローチとして、製作数は年々増加しています。

  • 03|業界改革

    歯科技工のDX推進

    歯科技工を、持続可能な産業へ。

    3Dプリンティング技術を導入し、歯科技工士の労働環境改善と生産性向上を推進。属人的・長時間労働に依存しない体制づくりを通じ、業界構造の刷新に取り組んでいます。

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コラム執筆

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